<第64回目>自分はHSPでは?と感じた方へのおすすめ書籍

ADHD

みなさまお疲れ様です。

今日はタイトル通り、自分がHSPでは?と感じた方へのおすすめ書籍を紹介いたします。

 

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本

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最近HSP関連の本がたくさん出てきていて、どれが一番おすすめかすぐに挙げにくい状況になっていますが、この本はまず一番最初に読んだ方がいいかと思います。

HSPのつらさをピンポイントで言い当てており、そのうえでどうやって生活していけばいいかをいろいろ提案してくれています。

特に参考になるのは、「相手と境界線を引いて自分のペースを守る」という部分です。自分のことばかりガツガツ話すタイプの人と長時間一緒にいると、ぐったりしてしまうことがあると思います。

そんなときどうすればいいのかなどを分かりやすく、誰にでもできるように解説しているのでぜひ試してみるといいでしょう。

 

なぜHSPをこのブログで取り上げるようになったかは

<第57回目>若干の方向修正:HSP対策に重点を

 

以前にも少し触れましたが、HSPとは、

ハイリー・センシティブ・パーソンのことで、あらゆるタイプの刺激に敏感に反応する、非常に繊細な人のことを指します。

これは精神疾患でなく持って生まれた「気質」とされています。つまり、治療するとか、完治という概念がありません。

人口の約20%はHSPだと言われており、動物界にもHSPの気質をもつ個体が確認されています。

具体的な特徴としていくつか挙げると、

・人混みや大きな光や、音が苦手

・人のお世辞や嘲笑をわずかな表情から見抜いてしまう

・親しい知人と一緒にいても、気疲れしてしまう。

・他者からの批判などに傷つきやすく、なかなか忘れられない

・周囲の人間の感情に同調してしまい、圧倒されやすい

・ウール素材や、服のタグなどチクチクする服が大嫌いである

 

発達障害と非常に紛らわしいのですが、決定的に違う点があります。

自閉症スペクトラムでは、目に見えない空気感や、暗黙の了解、曖昧な言葉が理解できない場合が多いのですが、HSPの場合はそういったものを敏感に感じ取る傾向があります。

 

難しいのは、HSPの方は微妙な空気感を感じ取ったりできるものの、そこに自分がどうかかわっていけばいいのか、考えに考えすぎて疲れ切ってしまい結局何もできなかったりします。

そうするとASDの方と同様に、表面上はぎこちないコミュニケーションに終わることがあるのです。内面は全く違うことに苦悩していることが注目すべき点でしょう。

例えば・・・

最近どう?  と聞かれたら、

ASDの頭の中は、

どう?とは何について聞いているんだろう?主語が無いから何を聞きたいのか分からない。仕事についてなのか、職場の人間関係についてなのか、私生活についてなのか、どうしよう・・・」

 

HSPの場合は、

「えっ、突然なんでこんなことを聞くんだろう?自分はこんな社交辞令を使わないと話しかけれないような絡みづらいオーラ出してるのかな? それとも自分がコミュ障でみんなでもっと話してあげるように上の人から言われたのかな・・・あぁ周りに気を使わせてしまった、しんどい・・・」

 

あくまで例えですが、このように他者とのコミュニケーション中に頭の中で考えていることが違ったりします。

ASDも他者に興味がないわけではなく、聞かれたことがまるで「歯抜けの方程式」のようで、どう言外の意味を補完して答えれば満足してもらえるのかが分からなくて、時にずれた回答をしてしまうのです。

 

HSPは相手に投げかけられた言葉の裏の意味を、表情や雰囲気から全力で察しようとしてしまいます。そのせいか、中途半端な社交辞令や軽薄な絡みを嫌う傾向にあります。相手がそこまで重要と考えていない発言に対して、自分だけ神経をとがらすのは一方的に疲れるからです。

 

このように周りから見ると微妙な違いですが、かなり大きな違いです。僕のようにASDとADHDの診断を受けていても併発している場合もあるようなので難しいところではありますが・・・

頭の中のことなので完璧にカテゴライズするのは困難ですが、HSPはあらゆる精神障害と関連があるとみられ、人口全体では20%程度でも、何らかの精神疾患を持っている人はHSPを持っている確率がもっと高いようです。

 

繊細で傷つきやすい人がその気質から外的なストレスに耐えられなくなり、精神疾患になってしまうのは悲しいことです。

ですが、病気に罹る前にHSPの対策をしておけば、こういったことも少なくなるかもしれません。

自分がHSPでは?と思う方はぜひ早めの療育を始めてみてください。

 

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

応援よろしくお願いいたします!


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