古武道の足運び

古武道の足運びを実践する発達障害当事者 トレーニング

みなさまお疲れ様です。

今回は普段の歩き方についての解説です。

 

歩き方とか立ち方って、正直正解はなんなのかよくわからなくなってますよね。

モデルさんみたいに足を前に出すとき膝を伸ばすのか、伸ばさないのか。

背筋は上に引っ張るように伸ばすのか、伸ばすべきでないのか。

顎は引くべきなのか、引くべきではないのか。

 

芸能人など外見が特に重要な仕事でない限り、僕自身は歩き方の正解は「かっこよさ」より「疲れない」ことが一番大切だと思います。

疲れにくく効率のいい歩き方は誰が知っているか、考えて調べていたところ、あの人がいました。

 

二天一流の大剣豪、宮本武蔵です。

彼は自著「五輪書」の水之巻に運足法について詳しく解説しています。

原文は読みにくいので現代語訳すると、

足運びは、つま先を少し浮かせて、かかとをしっかり踏むべきだ。

シチュエーションによって歩幅、スピードに多少の変化はあっても、常に歩くような形を保った方がいい。

飛んだり、はねたり、その場に居ついてしまうほど固く踏みしめるの(おそらくつま先で地面を噛むような感じ)は良くない。

と言っています。

かかとを強く踏むというのはニュアンスが難しいですが、つま先に体重を預けすぎないようにしたほうがいいということかもしれません。

この運足法は、柳生新陰流でも全く同じことを教えています。

足を踏み込むとき、つま先をあえて上げるのです。

おそらく、欧米ではかかとから踏み込んだ後、足の小指から親指にかけてしっかり地面を掴むように習うと思います。

ほとんどの人がこのように歩いていると思うのですが、古来の歩き方は違ったようです。

 

もちろん、宮本武蔵や新陰流の開祖がまだ生きていたころは紐の革靴やスニーカーはなく、足袋や草履だったと思うので、すっぽ抜けないように足の親指を立てていただけかもしれません。

今に比べて舗装された平らな道などほとんどなかったと思うので、重心を安定させるためにかかと側に体重をかけていた可能性もあります。

 

ですが、審判もいなければ反則技もない時代、殺し合いでスタミナ切れを防ぐためには、ずっとつま先立ちでいてはだめだと思うんですよ。日本刀というとても重い武器を振り回しつつ、どちらかが降参して命乞いするか、死ぬまで戦うわけですから、疲れて動けなくなったら死んでしまいます。

なので足場の悪いところでもより効率よく動け、体力を減らさないという意味では僕は武蔵の運足法は理にかなっているのではないかなと思っています。

実際歩くとき、かかとではなくつま先に力を入れると重心の通る足首と、そこから上に伸びる体幹から力点が15㎝以上離れるので、当然余分なエネルギーを必要とします。ダイエットにはいいのかもしれませんが、長時間の立ち仕事などには向いてないと思います。歩くことでのエネルギーの消耗を極力抑えないと、どんどん疲れが溜まってしんどくなっていくでしょう。

最後に、この運足法を使っている正しい歩き方を指導している動画を貼っておきます。

非常に参考になるのでぜひ見てみてください。

この動画はかなりびっくりすると思います。

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

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