<第77回目>自分の母親がADHD感100%な件

子供を振り回す母親 ADHD

みなさまお疲れ様です。

最近自分が直接罹患していない精神疾患を勉強したり、男性目線だけでなく女性目線で発達障害のことを学ぶ努力をしています。

ありがたいことにブログを始めて3か月で人気ブログランキング、ブログ村ともに発達障害カテゴリの上位に入れました。それに伴い、自分とおなじ名前の発達障害を持っていても、僕が想像しなかったようなご質問や相談をいただくことが増えました。

 

特に女性目線でのご相談は、結構目新しくて驚くことが多いです。女性はサプリメントに関して結構自分で調べて試している方が多い印象を受けます。亜鉛やビタミン、DHAなどはすでに摂っておられる人も意外と複数いらっしゃいました。

また、サプリメントを選ぶ際の基準も、同じ健康が目標でも肉体強化より、最終的に美容につながることを主眼に置いたものを選ぶことが多くて、美容関係の効果も勉強しないといかんとモチベーションいただけて非常に感謝しています。

 

そんな風にいろいろ勉強している中、女性のADHDのことを学んでいて気づいたことがあるので順を追ってその話をしようと思います。

ADHDそのものの説明は少し端折ります。

ADHDは注意欠陥多動性障害、発達障害の一種です。通常、幼少期から割りとはっきり症状が出る方が多いです。

・しょっちゅう忘れ物をする

・片付けが苦手

・頭の中でいろんな思考が取り留めなく発生し、なかなか集中力が持続しない

・細かい計算ミスなどが多く、知能に問題が無くてもテストの成績が悪い

・興味のあることには、体にエンジンが付いたかのように熱中する

・時間感覚がルーズに見られがち。わざとではないが、予測が甘いことが多い。

 

これらは僕が小学校の頃、特に悩んでいた症状でした。確かに勉強は嫌いでしたが、親の期待に背きたいわけではなかったので、一生懸命本を読んだり勉強していたのですが、算数が病的に苦手でした。文章題が理解できず、4ケタ以上の四則計算はほぼケアレスミスするので自信を無くしてしまいました。

また、勉強ができないことから興味自体がなくなり、悪気はないのに机に向かっていても全く別のことを考えてしまいがちでした。

自分の好きな本だったら何十周でもじっくり読んだりできるのに、嫌いなものに取り組むとものの5分も集中力が続かず、指の皮膚をむいたりしてぼーっとして過ごすことが多かったです。

ここまではADHDあるあるです。ほぼ男女共通で経験されたことのあることだと思います。

 

しかし、女性のADHDの方は、男性にはあまり想像つかない独特な悩みがあります。

・忘れ物が多いことはあるが、それ以外の特徴が結構分かりにくい

・男児のように授業中に歩き出したりすることは少なく、その分会話にADHDの特徴が出やすい(相手が話している途中で自分の話を割り込ませてしまう、場に合わないほど話が長い

・人との交わりが男性に比べて多いため、天然でソーシャルスキルを学び、そこそこコミュ力がある(ように見える)場合も多く、ただの鬱と判断されてしまうことがある

・ADHDの特徴に対して早い段階から自覚的で、自分を責めてしまうことが多い

 

これらは男性にはなかなか無いことだと思います。女性の場合、少人数だとしてもなんらかのコミュニティに属して行動することが多いため、陰湿ないじめの被害に遭い続ける悲しい事態になりやすいようです。

また、どちらかというと同性に嫌われやすい傾向にあるようです。衝動的に話してしまう傾向があるため、友達の秘密だったり、意図的でない悪口、かぶせて話してしまうなどの特徴が原因でいじめに発展しやすいのです。

男性はいじめられるとそのコミュニティを怖がるか敵意を持つためもう属しようとしませんが、女性の場合は社会性を重んじる本能なのか、なんとか自分のポジションを維持しようと精神的に奮闘してしまうそうです。

自分には想像つきませんがその努力は相当に苦しいものでしょう。

 

基本的にはなかなか周囲に理解されないADHDを持つ女性の特徴が顕著に出るのが、親になったときです。

当事者の方なら実感があるかもですが、育児に悩む方が本当に多いです。

これは僕の母親がそうなのですが、当時子供目線で困っていたことを挙げると、

・感情のコントロールができない、理由が分からないことでキレている

・いつまでも説教してくる

・説教の理由が論理的でなかったり、言うことが時によってことなる

・僕が話をしている途中で結論を言う前に勝手に話し始める

 

など、子供としてはどう接すれば正解なのかが常に移り変わるので、お互いに非常に消耗していたように思います。

正直今も全く連絡を取っていないほどお互いに険悪な状態が続いていますが、あれが障害の症状なのだと考えれば仕方のないことだったのかもしれません。

僕はアスペルガーの症状が強くて、自分のこだわりを曲げられない

母親は感情が爆発しやすく、その時その時で言うことが異なる

これじゃ分かり合えるわけないよなーと思います。こういう悲しい家族が一つでも減るように、これからも質のいい情報発信を心がけていきたいと思います。

 

現在の治療方法は?

投薬治療がかなり進歩しており、症状をある程度コントロールすることができるようになっています。今は主に二種類の薬が治療に採用されており、どちらも多動性、衝動性を減少させる効果が認められ、保険適用薬となっています。

治療薬1:コンサータ

作用が少し強めで、基本的には朝1回の服用でいいそうです。服用から2週間ほどでかなり効果を感じ取れ、ご自身でも注意力のコントロールをできている実感があるそうです。

 

治療薬2:ストラテラ

1日2回に分けて使われることが多く、効果の実感まで4週間以上かかることも多いようです。効果を実感するまでに時間がかかるため、強い衝動性があったり、すでに人間関係で深刻な問題が発生している場合はコンサータを先に処方されることが多いです。

 

僕は奇跡的に受験勉強に成功してから、勉強が苦手でなくなったのでADHDの傾向はかなり薄れたように感じています。若干かたづけは苦手ですが、自宅が足の踏み場もないほど汚いわけでもないので、投薬治療などはしていません。

なので、病院で処方される薬に関して実際にどんな影響があるかはご自身で医師と相談しながら試すようにしてください。

 

ADHDは得意なことと苦手なことの凸凹がはっきりしているので、長所を生かす方が生産的かなと思っているのも、僕が精神科に行かない理由です。

マルチタスクを過剰に要求する職場を選ばず、なるべく自分で自分を守るように立ち回れば、あまり薬に頼りすぎなくてもやっていけるかなと経験的に感じています。

もしお子さんがいる場合などは、なかなかきれいごとで済まない場合もあります。自分のコントロールで精いっぱいな中で子供までコントロールするのは非常に困難でしょう。

ましてやお子さんもASDの傾向があった場合はなおさらです。

そういう方は精神科などに適宜相談しながらゆっくりチャレンジしたほうがいいかなとは思います。

 

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

応援よろしくお願いいたします!


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