依存症と音読

依存症と音読

みなさまお疲れ様です。

発達障害をはじめとした精神疾患を持っているの方の中には、何かしらの依存症、もしくは依存症とまではいわないものの何かに執着してしまう方が多いです。

代表的なのは、ギャンブル、セックス、アルコール、薬物(処方薬でも飲み方を指定通りにしていない場合も含みます)などが挙げられますね。最近認知され始めた特殊なものだと、万引きの常習や痴漢、下着泥棒などもそうですね。他人に迷惑をかけてしまう犯罪行為は、なかなか理解してもらうことは難しいでしょう。正直痴漢とかは僕もあまり同情する気になれませんしね…

 

その精神的背景はいろいろあると思うんですよ。

親にきちんと自分の存在を認めてもらえなかった人が優しい言葉をかけてくれる人に依存してしまい、そこから性依存に発展してしまうとか。

これらの依存症は、当事者に依存のデメリットを論理的に説明してもあまり意味がありません。

何かに過度に依存することがどれほど本人の人生に悪影響を与えるのか、本人もある程度分かってはいるのです。

当たり前ですよね。ギャンブルをやりすぎればお金が無くなるし、恋人以外の人とのセックスに依存しても一時的な快感以外何か得られるわけでもありません。下手したら性病や不倫などの訴訟トラブルになりかねません。万引きや性犯罪は言うまでもありません。

依存のデメリットなんて言われなくても分かっているのに、なぜかやってしまう。

 

その原因の一つとして、脳の前頭葉の機能が低下していることが挙げられます。前頭葉は善悪の判断、衝動の抑制、感情のコントロールなど、ヒトが社会生活を送るうえで発達させてきた非常に重要な部位です。ここが衰えてくると、獣のようになっていきます。善悪の判断が付きにくく、ちょっとしたことでいきなりキレてしまい、場合によっては人を殴ってしまったり…

ADHD(注意欠陥多動性障害)の方も、この前頭葉の血流が通常より弱まっていることが分かっています。

前頭葉の発達が遅れていると衝動的になりやすくなり、長期的な目標に向かって継続的な努力をしにくくなりします。通常仕事や学業では、目標を定めたらそこに向かって様々な準備を並行して行い、家を建てるように土台から順番にシステマチックに取り組むのがベストです。

しかし、ADHDの方の場合、

最初は「よし、土台は大事!しっかり基礎固めよう!」

5分後には「あれ、なんか屋根のデザイン気になるな…」

10分後には「屋根変えるなら壁の色もやっぱ変えようかな?」

15分後には「いろいろ考えてたらめんどくなってきた、休憩してから考えよ」

20分後には別のことをやりだす…

というように、興味の対象が本来の目標からどんどんそれてしまうことが多々あります。

衝動を抑えられなかったり、自己の目標を継続的にブラさず到達することが苦手な人は、脳の前頭葉の働きが低下しています。

多分上記のような症状の人、たくさんいるんじゃないでしょうか?

 

では、そんな状態から少しでも改善するにはどうしたらいいか、今日は書いていきます。

すぐ劇的な効果があるわけではありませんが、音読や簡単な計算ドリルが衝動性の制御に有効です。

ずいぶん前から言われていることですし今更感はありますが、音読にはコツがあります。

なるべく早く正確に読み、つっかえないことが重要です。

読む速さは可能な限り早めていくようにしましょう。

前頭葉は、あまりにも難しい課題だと機能しにくく、簡単でどんどん早くこなしたいと感じる課題に取り組むときにもっとも血流が上昇することがわかっています。

つまり、音読しながら情景が浮かぶような読みやすい小説などが音読には適しています。哲学書などの難解で抽象的な文章は音読に向いていません。

計算ドリルをするのであれば、大学の数学のような無茶なものでなく、一桁の四則計算のように簡単でスピードを上げることに全力を出せるものがもっとも適しています。速さを出しつつもケアレスミスという衝動を抑制する訓練が、脳に非常にいい影響をもたらします。

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↑川島教授は脳トレで有名になりいろんな教材や本を次々出していますが、このドリルが一番シンプルで取り組みやすいと思います。

一桁の四則計算を自分にできる限界のスピードで行います。何日か繰り返すと、自分でもかなりスピードが速くなったことを実感できますよ。計算ドリルだけでなく、ワーキングメモリがどのくらい鍛えられたかを定期的にチェックするテストも付属しており、ただ単に課題の形式に慣れたから早くなったわけではないのが分かるかと思います。

 

脳トレは確かに否定的な意見も多いです。僕もすぐ集中力が上がるような劇的な効果があるとか、人間関係がすぐ良くなるようなことはないと思っています。当然、脳トレを始めたらすぐ難解な課題に何時間も集中して取り組めるようになんてなりません。それは分かってほしいと思います。

ただ、衝動性を抑えるトレーニングを積むことで少しずつ散財を防いだり、簡単にキレなくなることで周囲の人があなたに対して少しずつ安心感を持つようになります。話していて楽とか、安心できるようになるとより踏み込んだコミュニケーションをしてくれるようになっていきます。

そうやって少しずつ脳のトレーニングを継続していくことで、後から徐々に自分の変化に気づけるようになっていきます。

薬で無理やり元気をなくすことで衝動性を制御するより、よほど生産的ですのでぜひ試してみてください。

音読は家にある本を読めばいいだけなのでタダですし、本当にお勧めです。

 

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

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