<第56回目>HSPの方向け:無理な健康増進よりまず回復を

ADHD

みなさまお疲れ様です。

みなさまは鬱病と診断、もしくは鬱と思われる状態に陥ったことがあるでしょうか?

多分このブログを読んでくださっている方のほとんどはあると思います。

最近強く思うのが、「鬱で心が弱ったときは休め」という言葉があまり深彫りされていないのでは?ということです。

医師から正式に重度の鬱と診断されれば、休職したり入院してメンタルの回復を図ることができますが、そもそも心が弱ったときってどのタイミングだと思いますか?

 

もう限界いっぱいいっぱいまで頑張って朝起きることもできなくなったら?

一日中ベッドから動けなくなって自殺しか思い浮かばなくなったら?

 

違いますよ。普通にちょっと疲れたらすぐ小休止すべきです。

これは発達障害や精神疾患のある人に関わらず、誰にでもいえることですが、どうも気質的に日本人は、自分の体の声を無視することが普通になっているように思えてなりません。

定型発達の方でもわかると思いますが、たとえば満員電車って疲れませんか?上司と飲みに行くと疲れませんか? 

特に頭を使わなくても、重いものを持たなくても疲れることは世の中にたくさんあります。でもなぜかこういったことは回復が必要なことのうちに含まれないのです。

 

そして、「休め」というのは、どういうことを休め、というのでしょうか?

休職したり入院するのも確かに休むことですが、そもそもそこまで行ってしまってる時点で、それは休養じゃなくてすでに他者に力を借りないといけない、治療の領域です。

そんなところまで追いつめられる前に、きちんと休むべきです。休むというのは、何日間もかけて長い回復期間を持たなくても、一日10分くらいでいいから目を閉じて座禅を組むとかでもいいのです。

HSPの気質がある方は特に、日常生活でありとあらゆる刺激にさらされ、仕事から帰ってくると精神的にぼろぼろになっていることが多々あります。

炊事も洗濯も何もできないまま、風呂にも入らずベッドに倒れこんでそのまま寝てしまい、変な時間に起きてそのまま眠れず次の朝を迎える・・・

この悪循環を断ち切るには、もっと積極的に自分を休めるための努力が必要です。

世間ではフィットネスブームもあり、自分を鍛え上げることがいいとされていますが、HSPのような気質の方は、無理に筋肉をつけることより、休むことそのものがトレーニングだと考えましょう。

イメージとしては、トレーニングの「一環」ではありません。休むということ自体がベンチプレスと同じエクササイズの種目だと思うくらいでいいのです。休み方を追求して、とにかく回復にストイックになってください。

日本では休む=サボるという謎の等式がいまだにありますが、欧米では休むということは、仕事をする、トレーニングするということと対等かそれ以上の重要性を持っています。

そのくらい自分を大切にメンテナンスしなければ、ただでさえ息苦しい日本の中では疲弊しきってしまいます。

どうか一日一日が終わる前に、少しでいいから休む習慣をつけてください。

ちなみに休むというのは、自分の神経が休まっていれば、どんなことをしてもかまいません。

自分では自覚していなくても、職場で誰かが言い合いしていたり、恋人のラインがそっけないとか、そういった些細なストレスが実は積み重なるととんでもないことになります。

積み重なる前にちょっとずつでいいから休みましょう。

↑以前「世界の特殊な呼吸法」でご紹介した、タクティカルブリージングの瞑想Verです。

集中力を増す効果のあるこの呼吸法と、瞑想を組み合わせると、頭がすっきりしてきますよ。自覚症状が無くても、休み前で疲れがたまっているときは寝る前にやってみるといいでしょう。

また、しんどい時は会社のトイレでもかまいません。少しだけでもいいのでやってみましょう。

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

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