強すぎる正義感は自分を苦しめる

強すぎる正義感は自分を苦しめる

みなさまお疲れ様です。

毎日暑すぎてしんどいですね。そのうえマスクをしないとエチケット違反になる空気になっているので熱中症寸前です(;´・ω・)

今日の話は発達障害当事者の中でも、超が付くほど真面目な人が陥りがちなパターンについて。

世間ではまだ誤解されがちですが、発達障害に悩んでいるの人多くは真面目です。

サボっているように見えても実は慢性的な体調不良で体が上手く動かなかったり、

ボーっとしているように見えて、実は過去のトラウマを急に思い出していて頭の中で壮絶なパニックを引き起こしていることが多々あります。周囲にバレまいとして必死で平静を装っていても、実は周りの音も聞こえなくなるほど激しい怒りをなんとか抑え込んでいるんです。

重度の人だと、仕事中とかまったく関係のない状況で「今までイジメてきた相手をどうやって復讐してやろうか」とか「朝電車でぶつかってきた奴、次見つけたらぶっ飛ばしてやる」「こんな人生になった原因は親だ、いつか後悔させてやる」…

などと、周りが知ったらびっくりするほどドス黒い感情に支配されていることがあります。それも人によってはとんでもなく昔のことで、20年以上前の嫌な思い出をことあるごとに記憶から引き出して反芻することもあります。

仕事中にこういったことを思い出してしまうのは、ほんの些細な出来事がきっかけになっています。

例えば

・自分はしっかり挨拶したのに無視された

・自分はやるべきことをしっかりこなしているのに、上司は見ていなかった

・仕事上でトラブルがあり、自分はきちんと報告をしたのに適当なレスポンスをされた

…などなど。

程度に差こそあれ、誰でもみんな同じような経験をしてイラっとすることはあると思います。

しかしこの後、発達障害当事者の方たち(もちろん僕含め)は、定型発達の方と決定的に違う思考を持ちます。それは、

ストレスは等価交換であり、自分が受けた不愉快や理不尽な仕打ちは、なんらかの納得できる形できちんと清算されるべきだ

との強い思い込みがあります。

そこにはどんな言い訳も通用せず、納得するまで不機嫌な態度をなかなか崩せなかったりします。

上記の例をもう一度見てもらえると分かりますが、

すべて「自分は○○したのに、△△してもらえなかった」という図式になっているのが分かるでしょうか?

これは、過去のいじめや、障害に対する無理解への怒りと一緒です。

・自分は幼いなりに精いっぱいSOSを出したのに、周りの誰もかばってくれなかった。

・障害の影響で簡単な計算や漢字の書き取りが出来なくても、当時の自分にはうまく説明できなかった。それを親は自分のやる気がないからだと話も聞かずはねつけた。

 

どうでしょうか、状況は全く違っても根本的にはすべて同じ構造になっているんです。

そして、大人になった今なら理解できると思いますが、

自分が受けた理不尽や無理解に対する怒りは、時にきちんと清算されず、未消化のまま残ります。というかその方が圧倒的に多いです。

そしてそれらは頑張って飲み込むほかないのです。

それをいちいち「納得いかない!謝罪しろ!」と誰かを攻め立てても、

その場はスッキリする代わりに

「ものすごく神経質で扱いにくい人」

というラベリングをされてしまいます。

こうなってしまうと、例えば職場でも重要でストレスのかかる仕事はこの人には無理だろうなと(能力はあるのに)判断されたり、正当な評価をされなくなってしまいます。

また、もっと簡単な話だと女性にモテなくなります。

女性は心に余裕のない男性は恋愛対象にしません。

人の好き嫌いは多々あり、顔がよくなくても、スタイルが悪くても、お金が無くてもモテる人はいます。

しかし、神経質ですぐイライラしてしまう人は本当にモテません。

自分を偽って心を広く見せて何とか交際までこぎつけても、同棲したりしたらすぐメッキが剥がれます。

カサンドラのパートナーさんが発達障害の当事者に苦しむ原因も、ここに尽きます。

発達障害の当事者の中には、この世の快不快すべては等価交換と心のどこかで期待してしまっている人がいるので、パートナーの些細なミスがまったく許せなかったりするわけです。

そこをネチネチ責めてしまったりすることで、精神的に参ってしまうわけですね。

 

この傾向は、無自覚のまま薬を飲んだりしても大して改善はされません。

まず「自分は正義感が強すぎて、快不快のバランスが取れないことに過剰にイライラしてしまう」ことを具体的にしっかりと自覚しない限り、薬で頭を麻痺させてもダメなんですよ。

それほど当事者の「理不尽に対する怒りは報われなければならない」という信念は堅固なんです。

ですから、今パートナーが発達障害の当事者で悩んでいる人は、いきなり投薬や通院を勧めるのもいいですが、まずこの傾向があることを本人にはっきり自覚するよう促すべきです。

 

また、ご本人が当事者の場合ですが、

「じゃあどんな理不尽を受けても一切怒っちゃいけないのか!?」と思う方もいるかもしれません。

けっしてそんなことはありません。

ただしどこなら怒りを爆発させていいのかは、周囲の様子をしっかり見てからにしましょう。

具体的には、「これ怒ってもいいんですかね?」と周囲に聞いてみるといいでしょう。

例えば、職場で上司に多少理不尽に怒られたからと言って、上司に怒鳴り返していいか、周囲に聞いてみてください。

「それは絶対やめとけ」

とか、

「○○さんにも事情があったんじゃない?いきなりキレ返さずに話し合ってみれば?」

とか、

「いやいや上司にキレるとかありえんだろ、お前サラリーマンだろ」

など、常識のある人から必ずストップがかかるはずです。

しかし、これがもし理不尽な「暴力」だった場合はどうでしょうか。

ずっと黙って耐えていたら

「お前よく耐えられるな」

「あれはさすがにないよね」

とか、

「あれはあなたは悪くないし、さすがに言い返していいと思うよ」

とか、

「いざというときの為に録音しておいたら?」

など、何らかの違うレスポンスが返ってくると思います。そういう時に戦えばいいと思います。

要は、よっぽどでない限り職場でキレて不機嫌になっていい場面などないのです。

人によっては、あなたが上司から理不尽な仕打ちを受けているのを見ているのに、なんで助けてくれないんだ!と怒ることもあると思いますが、それも強すぎる正義感からくる無茶な要求というものです。

弱いものがいじめられているのを見たら必ず助けなければならない

という信念も、社会で生きていくうえで足かせになることがあります。

残念ながら、職場では無理にイザコザに関わらず、うまく避けて通ることも重要な生きる知恵なのです。

そういったことが我慢できないままだと、重要な仕事を任される立場にはなかなかなれないでしょう。

 

まとめます。

いまこのような理不尽に対するイライラや反芻思考を抑えきれず苦労している方は、怒りそのものをコントロールしようとするよりも、まず、自分は「正義感が強すぎるんだ」ということを自覚しましょう。

正義感があること自体はなんら悪いことではありませんが、強すぎるとあなた自身を苦しめることになります。人間、たった一人の正義感でどうにかなるほど世界は単純にできておらず、時に理不尽を受け止めて生きなければならないときもあります。

そういう時、いきなり怒りを爆発させず「自分はちょっとした理不尽も許せない悪い思考の癖がある」と思い出せるだけで、だいぶ変わってきますよ!

どうしても許せないことがあるときは、キレる前にその怒りは正当か第三者に相談しましょう。

これでだいぶ生きやすくなるはずです。

今日はここまで。

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

応援よろしくお願いいたします!


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