<第98回目>進化論と島田紳助さん

<第98回目>進化論と島田紳助さん

みなさまお疲れ様です。

突然ですが、みなさまは生物学者のダーウィンの進化論をご存知でしょうか?

彼の著作のあまり細かい話はしませんが、有名な「生き残る生物というものは、単純に強い生き物ではなく、環境の変化に耐えうるもののことである」という話は聞いたことがあると思います。

恐竜が絶滅して、哺乳類祖先のちんちくりんのマウスみたいなのが生き残れたのは、巨大隕石衝突後の大きな環境変化に耐えたからです。そして、人類が非常に短期間で繁栄したのも、あらゆる環境に適応しようとする高い知性、順応性があったからでしょう。

最初にすごく壮大な話をしてしまいましたが、「環境の変化に適応できるもの」が生き残るというのは現代でも変わりません。

例えば会社で言えば、昭和の猛烈に働くのが美徳だった時代であれば部下を怒鳴りつけたり、時には手を上げてでも士気を鼓舞することが黙認されていました。証券会社や銀行はそんなの日常茶飯事でした。そのやり方でのし上がっていく人がおり、そのやり方を後進が模倣することで社風を守ってきた感すらあります。

しかし、今の世の中ではそんなことを続けていれば当然部下から訴えられたり、職を失うことが当たり前になりました。今までのようにとにかく上司の言う通り、まさに「兵隊」のようにとにかく戦場で討ち死にする覚悟でいる必要は無くなったのです。

僕の知る限り、金融業界はこの大きな環境の変化についていくことが出来ていません。今何とか変わろうとしている三井住友銀行のようなところもあります(年功序列の完全廃止、若手の昇格など)が、抜本的な改革が出来ないまま業務の縮小を余儀なくされた銀行も多々あります。

商〇中金なんかはいい例です。元々は国の政策金融機関として「半官半民」という特殊な立ち位置におり、一部の金融商品のノルマが国から降りてくるという変わった銀行でした。そのノルマを達成することは至上命題であり、存在意義そのものなので、みんななんとしてでもクリアしようとするわけです。

ぶっちゃけ取引先の状況がどうとかよりも、銀行内の審査をクリアすることが一番大事と言う、まさに銀行の悪い癖が出ていたわけです。当然もうそんな時代じゃありませんから、むちゃな融資判断を繰り返したことがバレて業務改善命令が出されました。当時の審査部の上層部や役員はみんなどっかいっちゃいました。(笑)

 

ん?なんで知ってるか?

なんででしょうね(笑)

 

話がすこし逸れましたが、要はビジネスの世界でも世の中全体で求められていることの変化に適応できなければ、衰退していくというのが分かりますよね。旧態依然としていたらダメなんです。

これは個人レベルでもそうです。

ここでやっとタイトルの島田紳助さんの登場です。彼は著書「自己プロデュース力」という本の中で非常に重要なことを述べています。この本マジで大事なことが書いてあります。

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X+Yの法則とは?

彼は「長く売れるためには単純に自分の能力が高いだけではダメ」ということを強調しています。仮に自分の能力をXという数値としたら、その数値の高さイコール売れるということではない。そこにYという「時代の流れ」が加わるのだと説いています。

簡単に言えば、昭和でヒットしていた漫才を今そのままやっても全く売れないということです。もうそういう時代じゃない訳だから。

また、いわゆる一発屋というのがなぜたくさん出て消えていくのかについても、鋭い考察をしています。彼らはX(自分の実力)があまりなくてもたまたまY(時代の流れ、求め)に乗っかることが出来たから売れたのだが、当人たちはそのことに自覚的でない、と分析しています。だから同じ芸を何度もやりつづけて飽きられてしまうのだと。

 

 

勝てない勝負はしない

これは僕たち発達障害の当事者にとって非常に参考になる話です。島田さんはモノマネを売りにはしていませんでした。若い時にモノマネのプロに芸を見せられて、「これは自分では絶対かなわない」と早い段階で見切りをつけたのです。普通は長くやっていればいつかモノになるかもと、諦めずに取り組む人もいますが、彼はそういうことをしなかったのです。

 

人の能力は才能(レベル1~5)×努力(レベル1~5)=1~25

島田さんは人の能力について、非常にわかりやすい公式を編み出しました。要は才能と努力の掛け算であると。前述のモノマネは、島田さん自身の中ではレベル1とか2だったんでしょう。つまり最大限の努力をしても10くらいの結果しかでない。それでは才能もあって、努力も限界まで振り切っている人がたくさんいる芸能界では勝負にならないと考えたのです。

 

だから彼は漫才に賭けました。自身の才能と、努力、そして時代の流れをしっかりと分析して、誰に対して特化した笑いがもっともウケるのかを冷静に考えていたわけです。

 

僕たち発達障害の当事者も彼の考え方を参考にするといいと思います。以前も別の記事で述べましたが、僕らはオールラウンダーにはなれません。得意不得意が偏っているので、無理にすべて平均点を取ることにこだわると、手が回らずどれも赤点という最悪の結果になります。

もちろん最低限の社会性を身につけるために、自分の苦手なアルバイトをあえてやってみることもいいと思います。自分の得意なことが分からなければ、逆に苦手でどうしてもできないことを理解すれば良いわけです。

最終的にはなるべく自分の得意なこと、好きなこと、情熱を注げることに特化して取り組むべきです。そして、それが時代の求めに合っているとより素晴らしいと思います。

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

応援よろしくお願いいたします!


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