速読法?そんなのないってば(;´・ω・)

速読法?そんなのないってば(;´・ω・)

みなさまお疲れ様です。

以前も結構辛辣に書いた話なのですが、速読法なんてないよという話。

<参考><第16回目>速読法は粗読法に名前を変えたほうがいい

前回はテクニックとしての速読法などなんの意味もないという話をしました。1ページ数秒でパラパラ漫画のようにめくって、中身を正確に吸収することができるなら、なぜいまだに本の早読み法しか教えられないの?(笑)という話です。

今回は速読法の批判だけでなく、本を読むのが早い人と、そうでない人がなんでいるのかをもう少し詳しくお話しします。

 

特殊な方法を使わなくても本を読むのが早い人は確かにいます。

しかし、それは相手が何の本を読んでいる時か詳しく調べたことありますか?

おそらくその人が読んでいたのは自分で買った本、好きな作家の本ではないでしょうか?でしたら、ある程度の読書量をこなしている人ならば読む速度は速くて当たり前です。

どういうことかというと、本の虫と呼ばれる人は全般的に頭の回転が速いわけではなく、沢山読むことで無意識のうちに自分にとって心地いいリズムや、しっくりくる表現を多用する作家に趣向が偏ってきます。

すると、なんとなくあちこち知らない本を読むのに比べれば、登場人物の名前も憶えやすくなりますし、文章の意味が分からず戻り読みする回数も激減します。結果としてあまり本を読まない人に比べて早く読んでいるような印象になるんです。

 

有名な作家の文章にはそれぞれかなりの癖があります。たとえば、

芥川龍之介なら、文章自体は読みやすいけど、まるで数学の公式のような無駄がそぎ落とされた言葉で完成された世界観を醸し出している作品が多いです。杜子春や蜘蛛の糸、トロッコなどは子供でも読めますが、書けと言われたら何年かかるか分からないような磨き抜かれた言葉を使っています。

三島由紀夫なら、読み手の知性のバックボーンを試すかのような重厚な比喩表現を駆使してきます。一文一文読むたびに「あぁ、この時代ヤバい人がいたんだな」と頭の中を覗いてみたくなるような天才的な文章センスです。でも好きじゃない人からすれば、気合入れて読まないとすぐ宇宙と交信してしまいそうになりますよね(笑)

村上春樹なら、何の本かは分からなくても、3行読んだら村上さんの著書だろうと想像つくくらいの強烈な癖のある文体ですよね。そのくらい言葉選びに独特のセンスがあります。キャッチャーインザライとか、もはや誤や…ゲフンゲフン もともと原作が村上さんなのかと思うくらい素晴らしい翻訳だと思います。

 

好きな作家が定まってくると、次に読む作家も似たようなリズム、比喩の使い方をする人を無意識に選ぶようになります。それなら、何も読書をしない人に比べて、特定の癖を持つ作家に関して読むスピードが格段に速くなるのは当然ではないでしょうか?

同じことは小説だけでなく、理系の分野や社会学にも同じことが言えます。

なんとなく自己啓発的にあちこち読んでいる人に比べれば、自分の興味のあるジャンルに絞って、特定のテーマを取り扱っている本だけを何冊も読みこんでいる人の方が読む速度は速くて当然でしょう?

なぜならよく出てくる専門用語も、今そのジャンルでホットになっている話題も、重要人物の発言等もすでに知っているわけですから。本によってテーマの切り口は違っても、どういった結論にもっていきたいのか、全体感を持って読むことができるから集中力も落ちにくくなります。

逆に僕みたいなド文系がいきなり宇宙工学の本を読めと言われたら、いくら面白そうとは言っても、そりゃクソ遅くもなりますよ。専門用語も、専門家の間で話題になっていることも、何も知らないのですから。

 

このように、本を読む速さというのはその人の能力を測る尺度ではないんです。ですから、そもそも読むスピードが遅いと悩むこと自体が間違っているわけです。当然、その悩みを解決しようとするビジネスもね。全く根本的じゃない。

 

じゃあ受験勉強の国語はどうなのか?みんな同じようにカタい文章を読まなくてはいけないし、遅いよりは早い方がいいのではないかという人もいます。

しかし、受験国語は「ちゃんと読めてるか?」という本質のベースがあった上での速さが必要であり、読む速さそのものを問われているわけではありません。もしあまりにも時間が足りないという場合、それは読むスピードが遅いのではなく、そもそも課題文が何を言っているのか分かっていないのではないでしょうか?

その状態でいくらなんちゃらリーディングとか、変なテクニックに走っても全くの無駄。そもそも文章を理解していないのに、上辺だけやたら早くサワサワしても意味ないです。

 

もし、受験生のお子さんがいる方で活字体力、読解力を増してあげたいのであれば、少女漫画を読ませるといいです。もちろん男の子でもです。

有名で、ドラマや映画化されてるような作品がいいですね。「NANA」とか。

少女漫画は少年漫画に比べて、人間関係の心理描写を大切にする傾向が非常に強いので、登場人物の心の中の揺れ動きを文字にして詰め込むことが多いです。楽しみで読んでいてもかなりの情報量が頭に入っています。

また男の子にとって少女漫画は、アスペでモテない幼少期に、女性の複雑な心理を学ばせていただく非常に貴重な機会でもあります。自閉症スペクトラムのお子さんにうまく異性との距離感の取り方や、性教育を施せないと悩む方は多いです。当事者本人も親との関係がこじれているとなかなか性に関して正直に相談しないですよね。本人がそういったことを恥ずかしがって相談できなくても、こっそり本で読んで学べるので、少女漫画はお勧めです。

 

ちょっと脱線しましたが、もし今本を読む速さに悩んでいるのであれば、それは全く気にする必要はないと断言します。そんなことよりも、とにかく自分が没頭できる趣味を見つけて必死で取り組んでいれば、勝手に情報収集能力は上がります。速読したいなんて思わなくても、勝手に急いで読んで吸収できますから。

ヘンな商材屋に騙されないように!

 

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

応援よろしくお願いいたします!


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