<第16回目>速読法は粗読法に名前を変えたほうがいい

速読にチャレンジする発達障害当事者の女性 教育

みなさまお疲れ様です。

最近は自己啓発系やそれに近い教育系ノウハウ本がやたら溢れていますよね。

発達障害の方に限らず、将来が不安でなにかしらスキルを身につけたいと、書店で片っ端からそういう本を手に取る真面目な方もたくさんいると思います。

例えばわかりやすいのが速読。大学受験の時から英語や現代文などでよくこれを指導?している先生とかみかけました。なんちゃらリーディングとかね。

極端な例だと、文字通りページをパラパラめくるだけで通読を繰り返すやり方を推奨する人もいます。

 

もうね、アホかと。

そういった速読法が全く効果がない最大の根拠は、それを教えている本人の存在そのものなんですけどね。

だってそうでしょう?そんなペースでガンガン知識を吸収できるなら、なんでいまだに速読なんか教えてるの?wwwww

僕ならもしそんな能力が後天的に開花したら、まず数学とか物理学とか学びなおして、海外の大学で最新の宇宙工学研究に没頭しますけどね。

それかハーバードの経営大学院に留学して、外資系のヘッジファンドにでも就職しますよ。

とりあえず、もし知識の吸収スピードや定着率が格段に上がる方法を本当に知っているなら、情弱相手に速読講師なんかやらなくても、もっと大々的に能力開発研究をして子供たちに広めることなんていくらでも可能でしょう?

じゃあそういう人たちの実際の教養レベルを証明するものは何かあるんでしょうか? いまのところ全然存じ上げないんですよね。速読法を教える以外に何か功績が一つでもあるんでしょうか?

読むスピードなんか早くたって意味ないよ。

本当に興味があることなら、自然と読む箇所を選別して知りたい情報だけを抜き出すことなんてみんな自然にやっている。

興味がないテーマや、金融工学など膨大な基礎知識がないと話にならない複雑な分野は、本人の広範な知的探求心、強い克己心をもってしか修めようがない。

あるテーマに習熟するペースなんて、本人の熱意次第で、小手先のテクニックなんて結果に大した差を生まない。

こんな当たり前のことなのに、さも秘密のテクニックがあるかのように喧伝する最近のメソッド系の本はほんとダメ。例外的に、受験勉強のような底の浅い暗記テストなら確かに要領のいいやり方はある。

また内容はいつか書きます。

しかし、専門的通訳もできるような語学力やプログラミングなどのスキルは、自分でまとまった時間を見つけて集中して勉強するしかない。

速読なんて無意味よ。何を学ぶにも自分のなかから湧き出る探求心しか、学習を早めるエンジンにはなりえない。逆にその探求心が強ければ、速読法なんか使わなくても暗記できるし、素早く覚えることなんていくらでも可能です。

バイトで使うレジの打ち方とか、興味ないことでも覚えざるを得ないことは、もう根性しかないんです。かっこ悪くてもデカいメモに大きな字でしっかり書く。

ちょっと話それましたが、何事も正確で深い知識を得るためには、強い覚悟と努力しかありません。テクニックなんてもともと誰にでもできることを、もっともらしく言っているだけでとくに効果はありません。

最近いろんな情報を学びたがる人が増えた分、易きに流れる人も増えています。騙されないようにしましょう。

自己啓発系の本を見て、ほんとかよ?って思ったその感覚はだいたい正しいです。

皆さんが毎日鬱や発達障害で苦しんでいる気持ちは死ぬほどわかります。早く何とかしたい気持ちも本当によくわかるのですが、簡単な方法はないのです。

自分自身で勉強しながら少しずつ前に進むことしかないんです。時には前進が止まったり、後ろに下がってしまうこともあります。でも、自分で学んだ知識や経験は絶対に無駄になりません。

もう一度言います。絶対に無駄になりません。

あのイチローさんですら、「遠回りこそが近道」とおっしゃってるんです。ときに後退してもあきらめずに勉強し、研究し続ければ必ず結果は出ます。一緒に頑張っていきましょう。

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

応援よろしくお願いいたします!


発達障害ランキング

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害へ
にほんブログ村


コメント

  1. […] <参考><第16回目>速読法は粗読法に名前を変えたほうがいい […]

タイトルとURLをコピーしました