<第79回目>投薬治療は誰にとって、何のため?

<第79回目>投薬治療は誰にとって、何のため?

みなさまお疲れ様です。

このブログをご覧になっている方はASD当事者、そのご親族、もしくは自分がそうではないかと思っている方が多いと思います。(もし違ったらすみません(;´・ω・))

 

今現在投薬治療をされている方はどのくらいいるでしょうか?

僕は発達障害の診断を受けた時から、投薬による治療を一切していません。今回はその理由とその他もろもろお話していきます。

 

ブログサークルのプロフィールにも書いていますが、僕は小学校の時から25年位鬱状態でした。小学校の時は精神科にも行きませんでしたし、正確な診断は下りていませんでしたが、当時チェックリストを見ていたら100%該当していたでしょう。

というか入院させられていたかもしれません(;´・ω・)

子供が壁に頭を打ち付けたり、シャーペンで頭皮をえぐったりしている時点で尋常じゃないですから。

 

初めて精神科に行ったのは、高校3年生の頃でした。小学校以来、勉強での挫折経験から何をするにも全くやる気が起きず、毎日自殺を考えたり、無理やり勉強を強制されることに本気で切れてしまい、大暴れしたのが発端です。

当時僕に下りた診断は、今思えば明らかに発達障害、学習障害だったにも関わらず、神経症とそれに伴う鬱でした。

そのため、鬱病の治療薬であるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を処方されていました。

 

だいぶ後に別の病院で発達障害の診断を受けるまでしばらく服用していたのですが、その効果はある意味劇的でした。

大学入学当時、僕はアニメグッズや漫画を沢山取り扱う某有名書店でバイトしていたのですが、あまりにも仕事ができず毎日死ぬほど怒られていました。バイトの日になるとベッドから動くことができず、泣きながら行きたくないとぼやいていました。

薬を処方されてからは、なんだか頭の中(感覚ですが頭蓋骨と脳の間くらい)に霧のようなベールがかかり、不安感がマヒしたような状態で、怒られるのが少しだけ怖くなくなりました。

それまではちょっとしたことですぐ落ち込んだり、ブチ切れたり、すぐ喧嘩したりかなり情緒不安定な状態だったのですが、SSRIを飲んでからぼんやりしていて、怒るってなんだっけ・・・?状態になりました。

よほど理不尽なことでない限り、

あぁ、そうだよな、おれが低能だから怒られて当然だよなー

とヘンに納得している感じでした。この効果のおかげで、交友関係がちょっと安定したように思います。むやみに怒らなくなったので周囲の人は安心できたと思います。

精神を安定させる薬を飲む人

でも、そこで思ったのです。ん?投薬治療って、自分のためなんだろうか?と。

僕はたしかに少しだけ大人しくなり、切れにくくなりました。ですがマルチタスク能力やワーキングメモリが増えたわけでもなく、信頼され任される仕事が増えたわけでもありませんでした

もしかしたら、投薬って自分のためというより、周りの人間と社会のためなのかなと思うようになりました。いつも世間に迷惑ばかりかける自分を押さえつけるための首輪のようなものなんじゃないかと。そう思うと霞がかった頭でも、悲しくなってしまい涙が止まりませんでした。

 

当時服薬しながら勤めていた書店では、仕事のできない僕ができることは、新刊本に立ち読み防止ビニールカバーをかけることだけでした。その本屋では15年前くらいから本を裸の状態でなく、きちんとビニールに入れて販売するようになっていました。ただ、当時の技術では一冊一冊機械にセットするので死ぬほど時間がかかり、先輩方が時間を割けないため使えない僕がやっている状態だったのです。

毎日7時間くらいやっていたのですがさすがに精神が参ってしまい、結局居づらくなって辞めてしまいました。

 

 

この経験で投薬治療で自分の仕事能力が上がるわけではないと痛感させられたわけです。

これ客観的に見れば当たり前のことなのですが、意外にみなさんも誤解されてる方が多いと思います。

たしかに医学論文では、コンサータやストラテラはADHDなどの治療でいい結果を残しているようですが、実際に何かしらの問題解決能力を引き上げてくれるものだと過信しない方がいいです。(薬そのものを否定しているわけではありませんよ!)

何よりも最悪なのが、

服薬で精神的苦痛を取り除けたり作業効率が上がることを知ってしまうと、本人のまっとうな努力で生み出された成果もすべて薬のブーストのおかげだと思ってしまうようになることです。

こうなると、薬に依存するようになってしまい、永遠に精神科に通わなくてはならなくなります。

あなた自身の本来の力は薬のブーストや多動のエネルギーを抑えないと発揮できないわけではないと思うのです。

 

 

確かに症状があまりにも重く、家族に暴力をふるったり、通行人を殴るなど反社会的な行動を起こすようなら投薬治療が必要だと思うのですが、薬に頼りすぎるのは良くないと思います。

以前の記事で薬の紹介をしておいて、否定的な態度なのは矛盾しているように見えますが、これは薬に対する僕個人のスタンスであり、どの方にも当てはまるわけじゃないことはもちろん承知しています。

多動のひどいお子さんを持つ親御さんからしたら、少なくとも授業中だけは席を立たず大人しくしてほしいとか、ささやかでも難しい願いがあると思うので、一概に否定するつもりはありません。しかしある程度お子さんが自分の意思で将来を見据える段階になったら、薬は卒業したほうがいいでしょう。

 

もしお子さんの症状が比較的軽いのであれば、早めに自分が障害を持っていることを教えてあげ、投薬より自覚を促した方がいいと思います。発達障害は症状が人によって多岐に渡るため、生きていくための知恵は本人が積極的に模索していかないといけないんです。

当事者の僕でも、できれば小学校から障害があることを早めに見抜いて教えて欲しかったと思います。確かに知ったらショックでしょうが、何もわからないまま他人に比べて劣っていると毎日責められるよりは100倍マシです。

 

生まれながらの障害って、告知されて動揺するのは意外と周囲の人間だったりします。本人は症状があるのが当たり前なので、自分の努力が足りないせいじゃないんだと分かってむしろ安心します。本人が傷つくからと何も教えずに薬を飲ませて大人しくさせるのは、本当にその子のためになるか、よく考えた方がいいと思います。

 

今回は投薬治療に対する僕の勝手な意見なので、全く正反対の考えを持つ方もいるかと思います。ただ、現在服薬せずに一般企業で三年以上勤めており、定型発達の方に紛れることのできている当事者の意見は、専門のカウンセラーの方より優位性があるんじゃないかと思っています。

これからも皆さんにとって有益な情報をどんどん提供していきます。

応援よろしくお願いいたします!

 


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